クリスタルチャペルコンサート
佐野健二のリュート音楽の楽しみ 2001年
演奏風景、解説、プログラム


彫刻と音楽の饗宴
"夢次元フェスティバル2001 Mujigen Harmony"



9月3日(月)PM7:00
セレクテッド・ミュージシャン・シリーズ 第3夜
ミッチ・メイヤーソン・チェンバロ・リサイタル
「フランス国王の音楽 Music for The French Kings」


9月5日(水)PM7:00
ヤング・ミュージシャン・シリーズ 第7夜
合唱団トワイライトベルズ Twilight Bells with 佐野健二
「現代版英国はやり歌 と バロックの鬼才モンテヴェルディ」


9月6日(木)PM7:00
佐野健二のリュート音楽の楽しみ・シリーズ 第41夜
「バロック&クラシカル・イタリアの響き」

夢次元彫刻作家・佐野俊郎 作品展示




セレクテッド・ミュージシャン・シリーズ 第3夜
ミッチ・メイヤーソン・チェンバロ・リサイタル
「フランス国王の音楽 Music for The French Kings」


 夢次元フェスティバル2001の第一夜はセレクテッド・ミュージシャン・シリーズ第3回ミッチ・メイヤーソン・チェンバロ・リサイタル「フランス国王の音楽」です。フランスの初期クラブサン(チェンバロ)音楽の代表的な作曲家、ダングレベール(1628-1691)とルイ・クープラン(1626-1661)、フランスバロックの最後を飾ったアルマン-ルイ・クープラン(1727-1789)、そしてフランス・バロックを代表する、大クープランと呼ばれたフランソワ・クープラン(1668-1733)、悪魔がかりと賞されたガンバの名手アントワーヌ・フォルクレ(1671-1745)らの作品をお聴き下さい。
 太陽王と呼ばれたルイ14世は音楽をこよなく愛し、彼のご加護のもとで多くのすぐれた音楽家たちがフランス・バロック音楽を大きく開花させました。その音色とともに容姿、装飾も人々の心をとらえたクラブサンは、独奏のみならず合奏に於ても中心的存在として活躍しました。ルイ14世は晩年、クープラン、フォルクレらの合奏を心から楽しんだと伝えられています。
 今宵、皆さまには夢次元彫刻の中、しばし現生を忘れ、ミッチ・メイヤーソンのフランス・クラブサン音楽をお楽しみ頂ければ幸いです。

2001.09.03.

●ミッチ・メイヤーソン/チェンバロ
 ミッチ・メイヤーソンはシカゴの音楽家ファミリーに生まれ、7歳より音楽活動を始める。音楽、演劇、舞踏を学び、大学を卒業後、ロンドンに移り、古楽アンサンブル「トリオ・ソノリー」の設立メンバーとなり、世界各国に於いて、演奏、録音活動を行ない、各方面から高い評価を得ている。現在、ハープシコードの教授として"ベルリン芸術音楽院" で教鞭をとっているが、ソリスト、通奏低音奏者として、また数多くの録音、マスタークラスを行い、幅広く世界的に活動している。音楽以外にも彼女の興味は広く、写真、骨董、そして愛猫"ポートノイとヨフィ"Portnoy and Yofiをこよなく愛している。

第一部

《Louis Couperin ルイ・クープラン》
Suite in d minor 組曲ニ短調
Allemande アレマンド
Courante クウラント
Sarabande サラバンド
Chaconne シャコンヌ

《Francois Couperin フランソワ・クープラン》
Suite from the Troisi仁e Ordre 第三組曲より
La Tenebreuse:Allemande 暗やみ:アレマンド
Premiere Courante クウラント
La Lugubre:Sarabande 陰影:サラバンド
Menuet メヌエット
Les Regrets 悔恨
L'Espagnolete スペインの娘
La Favorite:Chaconne ・deux tems お気に入り:シャコンヌ

《Armand-Louis Couperin アルマン-ルイ・クープラン》
Les Sentimens 感傷
La Francoise フランス人

第二部

《Jean-Henri D'Anglebert ダングレベール》
Suite in g minor 組曲ト短調
Prelude プレリュード
Allemande アレマンド
Couranteクウラント
Sarabande サラバンド

Passacaille パッサカリア
《Antoine Forqueray フォルクレ》
Suite in d minor 組曲ニ短調
Allemande. La Laborde アレマンド
La Forqueray フォルクレ
La Cottin コタン
La Portugaise ポルトガル風
La Bellmont ベルモン
La Couperin クープラン

使用楽器
Akira Kubota : 18c.フレミッシュ・スタイル二段チェンバロ 1996年製作



ヤング・ミュージシャン・シリーズ 第7夜
合唱団トワイライトベルズ Twilight Bells with 佐野健二
「現代版英国はやり歌 と バロックの鬼才モンテヴェルディ」


 夢次元フェスティバル2001の第二夜はヤング・ミュージシャン・シリーズ第7回合唱団トワイライトベルズのリサイタル「現代版英国のはやり歌」と「バロックの鬼才モンテベルディ」です。イギリスで生まれたはやり歌はそのメロディーの美しさゆえ、時と時代を越えて英語圏のみならず世界中で親しまれています。本日の第一部は新鮮なハーモニーに彩られた現代の英国はやり歌の響きを、そして第二部は合唱曲の宝庫とも言えるルネサンスからバロック期イタリアの大作曲家クラウディオ・モンテベルディの作品をリュートの調べとともにお聴き頂きます。それでは今宵、夢次元彫刻の中、トワイライトベルズによる色鮮やかなハーモニーをお楽しみ下さい。

2001.09.05.

●TWILIGHT BELLS トワイライトベルズ
ソプラノ/山口 理恵子、渡邉 あずさ、福原 玲子
アルト/吉沢 佐保、平松 陽子、北川 史子
テノール/大倉 良一、渡邉 純一 バス/春山 連、福原 幸一
ヴォーカルアンサンブルグループとして結成。創立17年目。結成当初は、バロック・ルネサンス期の作品を中心に取り組んでいたが、最近は現代作品にも挑戦している。自主コンサートのほか、東梅田協会 音楽の夕べ、ランチタイムコンサート等に出演。神戸ヴォーカルアンサンブルコンテストにおいて銀賞、宝塚国際室内合唱コンクールにおいて、混声部門銀賞および総合第3位受賞。

第1部「現代版英国のはやり歌」

Gerald Finzi
My Spirit Sang All Day
私の精神はひねもす歌った
Clear and Gentle Stream清く静かな流れよ

Ralph Vaughan Williams
Five English Folk Songsより

THE DARK EYED SAILOR黒い目の船乗り
JUST AS THE TIDE WAS FLOWINGちょうど川が流れていたとき
THE SPRING TIME OF THE YEARその年の春
WASSAIL SONG乾杯の歌〔クリスマスキャロル〕

Ralph Vaughan Williams
Greensleevesグリーンスリーブス

第2部「バロックの鬼才モンテベルディClaudio Monteverdi」

Preludio / Pietro Paolo Raimondo
Jo mi so giovinetta, che canta私は若い娘なの
O com'e gran martireおお、何とつらい苦しみ
Ch’io non t'ami cor mio
あなたを愛することをやめることができようか
S'andasse Amor a caccia愛の神が狩りに行った時
Ricercata / Raimondo
O rossignuoおお、小夜鳴鳥よ
Quel Augellin, che cantaとても甘美に歌うあの小鳥は
Non piu guerra! Pietate!もう戦いはやめて!慈悲を!
Toccata / Raimondo
Anima mia perdona愛するお方許してください
Che se tu se il cor mioあなたは私の心の人ですから


佐野健二のリュート音楽の楽しみ・シリーズ 第41夜
「バロック&クラシカル・イタリアの響き」


夢次元フェスティバル2001の第三夜は佐野健二のリュート音楽の楽しみ第41回「イタリアの響き」です。18世紀半ば、世の中の変動は音楽にも大きな様式の変化をもたらしました。今宵は夢次元彫刻の明かりの中、イタリア音楽におけるクラシックとバロックの響きの変化をお楽しみ下さい。

第一部:イタリア古典

-Guitar solo-
大序曲:ジュリアーニ
Grande Ouverture Op.61 / Mauro Giuliani (1781-1829)
2001.09.06.

-Violin & Guitar-
ソナタ:パガニーニ
協奏風ソナタ:パガニーニ
Sonata No.4 Op.3 ,Sonata Concertata / Nicoll・Paganini (1782-1840)

2001.09.06.

-Voice & Guitar-
カヴァティナ:ジュリアーニ
Cavatina / M. Giuliani
混乱した心 Confusa quest'alma
愛の神よ なぜ Amor perch・m'accendi
羊飼いをみたとき Quando vedo il pastorello
2001.09.06.


第二部:イタリアバロック

-Voice,Violin & BC-
喜び躍れシオンの乙女よ:モンテヴェルディ
Exulta filia Sion / Claudio Monteverdi (1567-1621)
-Cembalo solo-
トッカータと踊り:ピッチ
Toccata and ballo alla polacca / Giovanni Picchi (1600~25年活躍)


 ソナタ第12番:ベラチーニ
Sonata No.12 / Francesco Maria Veracini (1690-1768)

-Voice,Violin & BC-
私は黒い、喜びを歌え:メルロ
Nigra Sum & Cantate jubilate / Tarquinio Merula (1594-1665)

2001.09.

使用楽器
19C.Guitar = Gary Southwell :Lacote model 1991
Baroque Violin=Devid Rubio 1997
Baroque bow=Bastian Multhesius
14-course Archlute :=Martin Haycock 1999
Cembalo=Akira Kubota : 18c.Flemish style 1996

● 平井満美子/ソプラノ
 神戸女学院大学音楽学部声楽科卒業。卒業後、古楽の演奏に興味を移し研究、中世よりバロックまでのレパートリーを持つ、数少ない古楽の歌い手として活動している。多くのコンサートと録音を行い、その演奏は新聞、音楽誌等にて常に高く評価されている。現在までに発売された佐野健二とのデュオCD6点全ては雑誌「レコード芸術」の推薦盤に選ばれ、デュオリサイタルに対しては「大阪文化祭本賞」を受賞している。日本、イギリスにてE.タブと共演、好評を博す。その広い音域と澄んだ歌声は古楽のジャンルにとどまらず、テレビコマーシャルの音楽にも活躍している。
●佐野健二/19世紀ギター、アーチリュート、
 英国・ギルドホール音楽院首席卒業。ギターを岡本一郎、H・クワイン、B.オー、J・ブリームの各氏、リュートをA.ルーリー、N.ノース、J.リンドベルイの各氏に師事。演奏活動に対し、「ジョン・クリフォード・ペティカン賞」「ロンドン芸術協会選出1978年度新人音楽家」「大阪文化祭奨励賞」「音楽クリティック・クラブ新人賞」「神戸灘ライオンズクラブ音楽賞」「大阪文化祭賞」(二回)を受ける。現在、ルネサンス、バロック期の撥弦楽器を中心に、独奏・伴奏・通奏低音奏者として演奏、録音活動を行っているが、そのレパートリーは民族音楽より現代音楽にまで及んでいる。相愛大学音楽学部、朝日カルチャーセンター神戸講師。
●ミッチ・メイヤーソン/チェンバロ
 ミッチ・メイヤーソンはシカゴの音楽家ファミリーに生まれ、7歳より音楽活動を始める。音楽、演劇、舞踏を学び、大学を卒業後、ロンドンに移り、古楽アンサンブル「トリオ・ソノリー」の設立メンバーとなり、世界各国に於いて、演奏、録音活動を行ない、各方面から高い評価を得ている。現在、ハープシコードの教授としてベルリン芸術音楽院で教鞭をとっており、演奏、録音、マスタークラスと幅広く世界的に活動している。音楽以外にも彼女の興味は広く、写真、骨董、そして愛猫"ポートノイとヨフィ"Portnoy and Yofiをこよなく愛している。
●ロバート・ブラウン/ヴァイオリン
 ロバート・ブラウンはアメリカに生まれ、ヨーロッパ、アメリカに於いて、オーケストラ、室内楽奏者、指揮者として活躍している。多くの現代音楽の初演も行っており、有名な弦楽四重奏団 "Quarteto Stendal" の設立メンバーでもある。1980年よりバロック・ヴィオリンとヴィオラの演奏に重点を置き、ヨーロッパの一流アンサンブルと共に録音、演奏活動を行っている。ロバート・ブラウンはイタリアの室内オーケストラ"Europa Galante" の主要メンバーとしても活動しているが、その録音に対しては数多くの賞を受けており、ヨーロッパ、カナダ、イスラエル、そして日本で定期的に演奏を行っている。ロバート・ブラウンは音楽以外にも多くの興味を持っている。幅広い読書、アジア文化の研究、そして中国の料理にも精通している。

●佐野俊郎/夢次元彫刻、ランプ、燭台、ジュエリー製作
 満7才頃より模型工作に没頭、12才より無線操縦模型を始め、設計、木工、金属加工、合成樹脂等の知識、操縦技術を修得、関西代表として日本選手権等に出場。1973年より宝石学彫金技術を学び、講師として活動。立体造形を始め、1976年宝塚にジュエリースタジオ、アトリエ・レマンを開設、1978年より彫金教室を開く。1990年彫金彫刻工房・夢次元(むじげん)空間及び教室を主宰、景観造形物デザイン、モニュメント、レリーフ等の製作、ジュエリー、立体造形物の製作、指導を生業とする。現在、美術文化協会、(社)日本ジュウリーデザイナー協会、宝塚デザイン協会 会員。全関西美術展一席。読売新聞大阪本社賞。全関展大阪市美術館、無監査インターナショナルパールデザインフェスティバル出展。京都府知事賞美術文化賞(一席)。大阪府知事賞。教育委員会賞。大阪市長賞。文化庁現代美術選抜展出展。国民文化祭高松教育長賞。大分県美術協会会長賞、安田火災美術財団奨励賞、他受賞
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