初めに歌いはったピンクのお洋服の方、よう似合てはったわ。 あの色は若いうちやないと着られませんわね。 たくさんの男の方を引き連れて歌いはった曲が Lascia ch'iopianga(泣かせて下さい)やなんて何が悲しいんやろね。 |
次のヴアイオリンのお二人、年の離れた兄妹のようでしたわね。 お兄ちゃんのことが心配でしようがないかわいい妹というかんじ。微笑ましいわね。 |
その次に演奏しはったんがリコーダーの方ね。とってもエレガントなんやけど 元気あふれて力も強そうで病気の方が逃げていくタイプやね。頼れるタイプよ。 引っ越しする時なんかお願いしたらいいわね。 |
次のソプラノの方、着てはった黒の衣装 自分で作りはったんでしょう?お上手やね、 それに小学生の息子さんが一生懸命見守ってはったわ いい子やねえ。 うちの娘も小さい時はそうでした、かわいい従順な子やったのにいつの間にかえらそうな口をきいて、 学校が楽しいのは良いけど帰ってくるの遅いし、 そやからピアノの練習やお習字のおけいこも休んでばかり、 もうそろそろお料理やお茶、お花もはじめたらいいのに と思っているのに『時間がない』やて、えらそうに! どんな育ち方したんやろ? あら 育てたん私ですやん。まあトンビの子はトンビということですわねえ。 |
次のアーチリュートの方のソロが終わってもう一人女の方が出てきはって演奏しはったでしょう。 ご夫婦なんですって。理想的やねえ。なんかそこだけ甘いピンクの風が ふいてるみたいやったわ。まあ、5年後 どんな色の風が吹いてるか知らんけど。 |
次に出てきはった黒シャツの男の方もオシャレやったわね。 すごく楽しそうに演奏してはって、これは大切な事やと思うよ、 うれしいんか悲しいんかわからん顔して演奏してる人が多いなか、 この方 なんか知らんけど楽しんではるのがわかるもの。 |
そしてガンバを弾きはった方、細い体に大きい楽器もって 一生懸命演奏してはったわ、 でも体力的にも大変でしょうね。もっとたくさんゴハン食べはらなあかんと思うわ。 演奏するのは肉体労働みたいなもんやもんね。まあ、なかには体作ることばっかり努力して 練習はしない歌手知ってるけど。 |
この方真面目そうやね、歌手にはなかなかいないタイプやわ。 でも曲の説明もわかりやすかったしキッチリ歌う姿を見てると こちらまで背筋のばして姿勢正してしまったわ。 とは言っても人間いろんな面をもってるから、この方も意外や意外という事があるかもね。 |
それからバリトンの方、まあ真面目が服着てるみたいな人やったでしょ? 何食べたらそうなるんやろねえ。 昔から 車が通ってなくても赤信号は守ります、というタイプちがう? |
この方汗流して演奏会場走りまわって写真撮ってはった人ちゃうの、 なんでもしはんねんね。たしかマジックもしてはったんちゃうの 木馬にのって。 |
私、リュートの弾き語りはじめて聴いたわ。この方、少女マンガに出てくる王子様みたいに、 白いタイツはいて 乗ってきた馬からヒラリとカッコよくおりてお姫様のいるお城の窓の下で 目を潤ませて愛の歌をうたう、というのにピッタリやと思うわ 世間の皆様どう思われます?謎の貴公子の歌もっと聴きたいわ。 |
この方、やさしいお顔してはるね、いつ見てもニコニコ微笑んではって。 舞台にでてくる時も演奏してはる時も舞台からでていきはる時もずっとニコニコ。 出番が終わって客席にいてはる時もニコニコ。あれ、ということは…そういう顔ということ? |
あら、最後に出てきはったソプラノの方も大勢男の人引き連れて、 まるで家来にかしづかれている女王様みたいやったわ。 女性はいつもこうゆう状態にいたいわね。まあ、せめて演奏の時だけでもね。 それとソプラノの陰にかくれるようにリュート弾いてはった方々。 一人はずっと出ずっぱりの人、ご苦労さんなこと、 だんだん目の下の隈が深くなって頬もこけていったのにオデコはずっと光ってたわ。 他の3人は目立たんような目立つような不思議なオーラを放って、 きつね目で中肉中背、年も同じようで、リュート弾く人は似てくるのかしら。 そう言えば2部でソロしはった人もそんな感じやったわね、きつね目で中肉中背、 穏やかやけど不思議なオーラ、あれ、どこかで聞いたことあるわ、随分前になるけど きつね目で中肉中背 きつね目の男、うーん、でも完全犯罪ができそうにも見えへんかったわ。 |